6月22日、『インボイス制度の中止を求める記者会見』が開催されました。

ここに『機動戦士Ζガンダム』エマ・シーン役を演じた、声優 岡本麻弥さんが出席されました。

岡本さんは、声優の有志により2022年8月に設立された、インボイス制度に反対する団体『VOICTION』の共同代表を務める方。

女子1

会見で涙の訴えをされたと、話題になっていたわ。

男の子_通常

じゃあ、インボイスについてちょっと説明しようかな。

そもそもインボイス制度ですが、今年10月から始まる新たな税制度。

非常にざっくり説明すると、これまで売上1000万円以下で消費税の納税を免れていた声優さんたちも、今後は消費税を国に納めるか、納めないかを選択しなければなりません。

女子1

なら、納めない方がいいじゃないww

いや、納めないを選んだ場合、つまり今後も免税事業者でいく場合ですが、声優さんにとって取引先からの売上が減らされたり、そもそも取引先からお仕事が来なくなる…恐れがあると言われてます。

男の子_通常

なんで?

消費税を支払う選択というのが、つまりインボイス制度を利用する、ということなんですが、これを利用しない、つまり消費税を払わない!を選択すると、取引の相手方が消費税の確定申告の時に、損することになるそうです…

もっと詳しく知りたい人は、インボイス制度で検索してみてください。

女子1

声優さんの取引相手は、損したくないから、インボイス制度を利用しない声優さんとは取引したくないのね…

とはいえ、消費税を納めていく道を選んでも、申告書の作成という非常に手間暇のかかる事務作業に追われることになります。

結果、どっちを選んでも辛いわけです。

声優の7割が、年収300万円以下という調査結果が出ていますが、安定した収入がなく、日々オーディションに飛び回りながら、少しでも多くの時間を演技の練習に使いたい…という声優さんにとって、かなり負担になるでしょう。

以下は、岡本さんの涙のスピーチから抜粋です。

課税事業者になっても、税理士を雇える人ばかりではありません。もし雇えなければ個人で時間を割いてやらないといけない。私たちは自分を磨くために時間を使いたいんです。あと、若い子たちはバイトしながら、いつかトップを取るために山を登っているんです。なまけているワケじゃない。その山を登っている人たちを、ごっそりなくそうとしている。免税事業者、課税事業者のどちらも正解じゃないボタンを押せ、と言われている。免税事業者のままでもいられるでしょう。ただ、同じような年齢で同じようなスキルだと、楽な課税事業者に仕事を振る。私のようにフリーだと、表立って『インボイス制度未登録だから』とは言わない。何か起きるかと言われれば、そっと消えていく。これが1番、恐ろしいこと。そういう人がたくさんいます。

インボイス制度により、声優の約30%が廃業を検討する、という調査結果が出ているのですが、岡本さん自身も、廃業を視野に入れているそうです…

女子1

こんなの辛すぎるでしょ…

男の子_通常

人によって、色々意見があるみたいだよ。でも声優さんの廃業は胸が痛いよ…