
行政書士試験の一般知識は「足切り」って何?どう対策すればいいの?

たしかに一般知識は足切りで一見怖そうですが、ぶっちゃけ対策はコツさえわかれば簡単ですよ!
この記事でわかること
- 一般知識の足切りとはどういうことか
- 一般知識で対策すべきはたった2分野
- オススメのテキスト/過去問
記事の執筆者
この記事を書いている僕は、行政書士試験に合格済みで、現役の行政書士です。一般知識は40/56をとり、総得点は236/300で合格しています。
この記事も信頼性は担保できていると思うので、安心してお読みください。
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行政書士試験の「一般知識」は足切りって何?
一般知識が足切りと言われても、ピンとこない人がいるかもしれません。
「足切り」の意味は、”一定の水準に達しない者を切り捨てること” です。
つまり、行政書士試験は法令科目+一般知識で構成されてますが、一般知識で一定以上の点数をとれないと、問答無用で不合格にされるわけです。
配点と合格基準点
行政書士試験の配点が以下のとおり。
- 法令等
・5肢択一:40問(160点)
・多肢選択:3問(24点)
・記述式:3問(60点) - 一般知識等
・5肢択一:14問(56点)
合計:300点
以下、合格基準点。
- 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者
- 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者
- 試験全体の得点が、180点以上である者
(出典:https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/basis.pdf)
行政書士試験は法令科目がメインですが、一般知識も24点以上とれないと合格できません。
なので、一般知識から先に採点され、24点以上とれていない場合、法令科目の採点はされることなく不合格が決定される、という鬼畜の所業です…

これが、行政書士試験の一般知識は「足切り」と言われる理由です。
行政書士試験の一般知識に対策する【オススメの勉強法】
行政書士試験の一般知識は次の構成です。
- 政治・経済・社会
- 情報通信・個人情報保護
- 文章理解
そして、政治・経済・社会の出題範囲は膨大で、、、
政治史、政治制度、国内政治、国際政治、国内経済、国際経済、財政、社会保障、社会福祉、環境問題等、その他
と目まいがしそうなほど。

さて、これらすべての対策ができると思いますか?
重点的にやる2分野 / 情報通信・個人情報保護、文章理解
ということで、行政書士試験の一般知識では、次の2分野を重点的に対策していくことになります。
- 情報通信・個人情報保護
- 文章理解
ありがたいことに、この2分野については、出題される問題がおおよそ決まっているのです。
なので、行政書士試験の一般知識に関する対策本を2冊ほど買って、「情報通信・個人情報保護/文章理解」の問題を片っ端から繰り返し解いておけば、基本はOKです。
オススメの勉強法
参考までに僕がやっていた勉強法をご紹介しておきます。
情報通信
情報通信はIT用語が出ることが多いです。
僕が受験していた頃は、「IOT」とか「クラウドコンピューティング」などが出題されました。
普段からパソコンに親しんでいれば、とくに神経質になることもないでしょう。
不安な方は、総務省の情報通信白書にあるIT用語解説のページを印刷して、確認しておけば安心です。
個人情報保護
個人情報保護は、個人情報保護法や行政機関個人情報保護法からの出題がメインです。
条文はネット検索すれば出ます。図書館で個人情報保護法の書籍を借りて勉強するのもアリです。
僕は条文をネットで調べてA4で印刷し、何度も読み返していました。
文章理解
文章理解は、長文を読んでの穴埋め問題、並べ替え問題などが多く出題されます。
文章理解は決まって3問出題され、得点源となるため絶対に落とせません。
苦手な方は問題集を買って、何度も練習してみてください。
コツが見えれば誰でも解ける問題しか出ませんので。
一般知識の対策にオススメのテキスト/過去問
一般知識だけ単体で扱っているテキストはないですが、次のテキストがかなり好評でわかりやすいです。
テキストで情報通信・個人情報保護、文章理解の体裁や内容を理解したら、過去問を解きまくって本試験に備えます。
オススメの過去問は次のもの。
※購入される場合は最新版を選んでください
過去問の良かった点をまとめると、次のとおり。
- 過去10年分の本試験問題が収録され、肢ごとの解説がかなり詳しい
- 重要度がABCで表示され優先度を把握できる
- 複雑な問題には、ワンポイントアドバイスがあり、理解を助ける
- コンパクトサイズなので、持ち運びに便利
ここで挙げたテキストと過去問を、情報通信・個人情報保護、文章理解だけでもいいのでしっかり勉強しておくと、本試験も緊張せず臨めます。
よくある質問【Q&A】
ここではよくある質問と、回答をのせておきます。
Q. 本試験では法令と一般知識、どちらからやる?
本試験は180分と長期戦なので、最後の方はバテテきます。それもあって、法令科目と一般知識、どちらから先に手を付けようか悩む方もいるかと。
とくにこだわりがない方は、法令科目、一般知識の順で良いでしょう。
とはいえ、時間配分をミスすると、一般知識で撃沈するので、不安な方は一般知識から解き始めるのもアリかと。
僕の場合は、5肢択一式は1問〇分で、記述式は1問〇分で、、というように時間配分を決めていました。
こうすれば、一般知識まで問題なく解くことができます。
Q. 一般知識の学習に割く時間は?
一般知識と言っても、僕は情報通信、個人情報保護、文章理解しか学習していませんでした。
なので、学習期間にしたら1ヶ月くらいだったと思います。
当然その間も民法や行政法を並行してやってました。
ここで紹介したテキストで知識を増やす、過去問で該当問題を解く、の繰り返しを2~3回繰り返せばOKです。
まとめ
一般知識の政治・経済・社会は範囲が膨大で、ぶっちゃけ対策しても得点を稼げるとは限りません。
なので、情報通信、個人情報保護、文章理解に全ての力を注ぎましょう。
テキストで知識インプット⇒過去問でアウトプット、、これを数回繰り返せば、十分合格圏内です。
法令科目のテキスト/過去問
行政法、民法、憲法、商法・会社法のテキスト、過去問については、以下の記事をどうぞ。
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