
せっかく高級な化粧水を買ったのに、敏感すぎてヒリヒリしちゃいます。安心して使えるよう、少しでも肌を回復させる方法を教えてください。

肌のバリア機能を最低限、回復させる方法を体験談からご紹介します。
広告の宣伝や口コミに惹かれ、高級な化粧水を買ったところ、肌が弱すぎてピリピリしてしまうこと、ありますよね。そんな方のために、最低限、肌のバリア機能を回復させる方法をご紹介します。
この記事でわかること
- お肌のバリア機能を少しでも回復させる方法
- 回復にかかる期間、判断基準、その間のスキンケア
- それでもバリア機能が回復しない場合の対策
- 肌のバリア機能が回復した後のスキンケア
どんな化粧水の使用でも、最低限「肌バリア機能」が必要

まずは読者の方へ、前置きとしてご説明します。
一般的に乾燥肌や脂性肌などを改善するため様々な成分が配合された化粧水や乳液、クリームが販売されています。
ですが、これらの商品を使用するにも、一定の肌バリア機能が働いていないと、成分が刺激となり、逆に肌がピリピリしたり、ニキビなどの吹き出物が大量に発生することがあります。
ダメージが重なり、バリア機能が低下した肌は、浸透しようとする成分が悪い成分でなくても、刺激に感じてしまうことがあるのです。
この性質は、保湿成分が豊富な化粧水ほど顕著に表れる傾向があると、僕は経験則から考えます。
そこで、憧れる(使いたい)化粧水などの商品を使える状態に肌を回復させる必要があり、その方法をご紹介していきます。
肌バリア機能が低下すると・・・
ちなみに肌バリア機能がほとんどない状態で成分や効能の強い化粧水を使用すると、こんな悲惨な状態になります(下写真)。
僕が一時期かなり肌荒れしていた頃の写真です。
以降でご紹介する方法をまったく守らず、肌を傷め付けていた頃がありました。そんなときに化粧水を変えたら、こんな酷い「ただれ」を引き起こしました。

次で紹介する方法で、ぜひ肌バリア機能を回復していってください。
お肌のバリア機能を少しでも回復させる方法5選
肌のバリア機能を最低限、回復させる方法として、以下の5項目を提案します。
- 肌にダメージとなる行為を一切しない
- 洗顔は1日に1回にする
- 洗顔後は必ず保湿する
- 外出時は日焼け防止を徹底する
- 生活習慣を見直す
一つずつ、掘り下げて解説していきます。
肌にダメージとなる行為を一切しない
けっこう当たり前のようで、できていない人が多いことでもあります。
肌にダメージとなる行為は一切しないでください。これをすると、肌荒れ、ニキビ、毛穴開きの原因となります。
例えば次のような行為が該当します。
- 剥がすパックをする
- 毛穴の角栓を引っこ抜く/吸引する
- 強いマッサージで角質を剥がす
- 頻繁に顔を触る
毛穴パックや吸引器などは使用後は気持ちよいですが、皮膚に菌が入ったり、炎症の原因にもなります。
強いマッサージで角質や垢を剥がす行為も、頻繁に顔を触る行為も、すべて肌にダメージとなり、肌バリア機能を弱らせます。
洗顔は1日に1回にする
皮脂が出るからといって、1日に何回も洗顔料を使った洗顔をしないようにしましょう。洗顔のしすぎは乾燥肌を招きます。
肌は乾燥すると、バリア機能が低下し、外的刺激に弱くなります。すると、ますます肌組織を破壊し、肌トラブルの原因となります。
洗顔料は優しく、刺激の少ないタイプのものに変えると良いです。おすすめは「CeraVeil skin wash」です。
洗顔後は必ず保湿する
肌バリアが低下している場合、肌が乾燥しているケースがほとんどで、水分を補給してあげないと、肌はどんどん弱っていきます。
そのため、皮脂が出る方であっても、洗顔後は必ず化粧水で保湿をしてあげましょう。
ただ、ここで使用する化粧水は刺激の少ないものにします。あなたの肌に合わない成分で頑張って保湿しても、肌荒れするだけです。
自分の肌に合わない成分の探し方は「【簡単】自分の肌に合わない「化粧水 成分」の探し方+商品の選び方」で解説しています。
化粧水の選び方も紹介しているので、参考になるかと思います。

ここでの保湿とは、最低限バリア機能を回復させるまでの、暫定的なもの、というイメージです。本格的なスキンケアはその後、とお考えください。
外出時は日焼け防止を徹底する
知らない方が多いですが、紫外線は光老化を誘発し、肌老化原因の8割とも言われています。肌のバリア機能が弱っているときは、紫外線のダメージが直に入ります。
肌が弱い方に限った話ではありませんが、外出するときは必ず日焼け止めを塗るようにしてください。できない場合、日傘や帽子で代用してください。
敏感肌でも使える日焼け止め(ノンケミカル)のお勧めは「【2020年】敏感肌でも使えるノンケミカルな日焼け止め20選を紹介!」でまとめています。
生活習慣を見直す
あんまり色々書いてしまうと、頭が混乱してしまいますよね。
あとは、可能な範囲で生活習慣も見直していきましょう。とはいえ、当たり前のことを言うだけですが。。
- 睡眠はしっかりとる
- 油っこい、糖分の多い食事は控える
- 適度に運動する
- たばこを控える
- ストレスをためないようにする
これらは肌バリア機能の回復だけでなく、体全体に有益なので、ぜひ取り組んでみてください。
肌バリア機能の回復にかかる期間、判断基準、その間のスキンケア
やることはわかったとして、あとはどのくらい継続したら良いか、が疑問になると思います。
おおまかに、次のとおりでOKです。
- 期間:1ヶ月程度
- 判断基準:肌荒れ(ニキビ)が減った
- その間のスキンケア:軽い洗顔+化粧水
肌にはターンオーバーがあって、だいたい1ヶ月程度で細胞が生まれ変わります。肌荒れの原因となる行為を停止してから1ヶ月もすれば、だいたい治まるかと思います。
あとは肌荒れが減ったか、そこも確認してみると良いでしょう。
肌バリア機能の回復期間中は、洗顔は刺激のないもので優しく、化粧水も刺激がないものでOKです。
ただ、1ヶ月経ってもまったく変化がないような場合、あなたの肌は相当なダメージが積み重なっている可能性があります。
肌のバリア機能が全く回復しない / 原因と対策

言われたとおりに実践しましたが、まったく変化がありません。むしろ酷くなりました。どうすれば?

さて、困りましたね。。
ここまでご紹介した方法で肌のバリア機能が回復せず、変化なし、または悪化したような場合、次のケースが考えられます。
- スキンケアの変化に肌が対応できていない
- 化粧水の保湿力が低下したことによる乾燥
- そもそもそれが本来の状態
掘り下げて解説します。
スキンケアの変化に肌が対応できていない
肌バリア機能を回復させるために、刺激となるような化粧水や乳液、クリームを長年つけていた方は、いったんそれらを停止したことで、肌が変化に対応できず、肌荒れを引き起こすことがあります。
そういう方は、一斉にすべてのスキンケアを変えるのではなく、少しずつ、徐々に変えていく方法がお勧めです。まずは化粧水だけ変える、一週間後に乳液を変える・・・という具合です。

肌は大きな環境の変化に対応できない性質があります。これは今後も意識しておいてくださいね。
化粧水の保湿力が低下したことによる乾燥
それまで保湿力は高いが、刺激の強い化粧水を使っていたのを、低刺激だけど保湿力が抑え気味の化粧水に変えた場合が該当します。
すると上で説明したのと同じ理屈で、肌が保湿力の低下に対応できず、乾燥してしまい、肌荒れの原因となります。
この場合は、乾燥したときにこまめに化粧水を塗り直す、刺激の少ない乳液や美容液をプラスしてみるなどして、肌荒れの変化を観察してください。
そもそもそれが本来の状態
これまでパックや毛穴吸引器などの道具を頻繁に使っていた方は、それらの使用を中止したことで、毛穴汚れや角栓は多く飛び出してきます。つまり、それがあなたの本来の肌状態です。
とはいえ、パックなどで刺激を与えていたときに比べれば、肌にとってはずっとマシなので、諦めずに肌バリア機能の回復を待ってください。
それでも肌質が回復しない方
本当に何をやっても肌荒れが回復しない場合、もう自分一人の力で何とかしようとせず、皮膚科を受診してください。薬としての保湿剤を処方してくれます。お値段も保険適用で安くなりますし、先生に相談もできるので、お勧めです。
肌のバリア機能が回復した後のスキンケア

だんだん前より肌荒れが落ち着いたように感じます。あとはどうすれば良いですか?
ご紹介してきた方法により、以前より肌荒れが回復しているようなら、肌のバリア機能も一緒に回復しているはずです。
ここまで来れば、あなたが当初試したかった化粧品に手を出しても問題ないでしょう。または、今の状態でも十分であれば、今のままスキンケアを継続してもOKです。
ただ、化粧品を変更したことで、一気に肌荒れが出た場合、その化粧品はあなたに合わない成分が配合されている可能性があるので、観察は続けてください。
ご自分の肌に合わない成分の探し方は「【簡単】自分の肌に合わない「化粧水 成分」の探し方+商品の選び方」をご覧ください。
まとめ
以上、肌のバリア機能を少しでも回復させる方法5選、回復にかかる期間や判断基準、それでも回復しなかった場合の対策でした。肌のバリア機能が最低限にも満たないと、肌に良い化粧水すら刺激になり肌荒れするので、肌に良くない生活習慣は一切排除しましょう。